ブースカの名前思い出せないごめん
久しぶりに梶井基次郎の檸檬を読んだ。渋谷のライブハウスで何回か一緒のライブになった、ほぼ喋った事のない対バン相手の女性に「多分すきだと思うから」と急に貰ったのが10年前。今なら間違いなく恋に落ちている話だけれど、あの頃は本を貰ったのに「この人ブースカに似てるなあ」と思っていた記憶しかない。
明らかに間違った尖り方をしていたが、檸檬、たしかに好きだった。10年ぶりに読んで、今はもうあのえたいの知れない不吉な塊、漠然とした焦燥感に追われていない事に気がついた。多分あれは何もしていない自分にも、待ってはくれない未来とか年齢とかそういうのだったんだろうな。
30歳になっておじさんの臭いがしてきたし相変わらず何もしてないんだけど、なんで?
もしかしてもう待ってても勝手にくるような、未来も時間もない感じですか?猫ニャーニャーニャー